観 音 猿 鶴  
牧 谿

13世紀後半(宋〜元初頭の僧)の水墨画家で、日本で高く評価されている。大徳寺蔵の観音猿鶴図(3幅対)は国宝であり、牧谿の代表作の1つである。この絵を参考に作成したものである。
 

材質:カヤ 寸法:16×18cm 
2012.3.製作
観音菩薩
 
観音の徳は慈悲であり、悲は母の慈しみ、すなわち子供に対する母親の愛がテ−マと言われている。これが悲母観音あるいは慈母観音とも言われる由縁である。白衣観音は女性的で優美な姿であり、安産や子育ての観音としても知られているので、観音には白衣観音を選んだ。
観音菩薩が母性の象徴であるとすれば、「観音猿鶴」は母子の情を表現するには最適な題材である。

 

子を求めて鳴く母鶴
 

慈悲に満ちた白衣観音
 

小猿を抱いた母猿