![](tukiusagi041.jpg)
材質:クス 寸法:21× 34.5cm
2012.3.製作
中央の月の前に座っている老人は帝釈天の化身であり、右に魚を加えた狐、左に柿を手にした猿、焚火の上に兔を配置した。 |
説話
「月に兔がいる」と言う伝説は仏教の説話によるもので、今昔物語にも語られている。伝説は狐と猿、兔が力尽きて休んでいる老人に出逢い、3匹は老人を助けることにする。狐は川から魚を、猿は木の実を取って老人に与えるが、兔にはとってくるものがない。そこで狐と猿に火を焚いてもらい、自ら火の中に入って身を食料として老人に捧げた。老人である帝釈天は兔の捨身の慈悲を後世に伝えるため、兔を月に昇らせたので今も月には兔が住んでいる。
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