念 彼 観 音 力    
    


菩薩の威神力が荒れる大海に届くよう中央に白衣観音を配置しました。菩薩の暖かい慈悲をあらわすため光背も本当の光を背面からあてました。

 
 材質:ヒノキ 高:45 cm
2001.10.製作
 観音経の中で最も重要なのは「念彼観音力」という言葉です。観音経には、「荒れ狂う大海に漂流し、龍や怪魚に出会っても観音菩薩の力を念ずれば、波の中に没することはない。」という比喩が書かれています。これを題材にレリ−フとして製作したものです。
  観音経の「法華観音品」に「・・・・或漂流巨海 龍魚諸鬼難 念彼観音力 波浪不能没・・・・」(・・・・或いは大海の中で漂流して、龍や怪魚や鬼などに襲われても、この観音の救いを心から念ずれば、波の中に没するようなことはない。・・・・・ という一節があります。
雲の中の龍を彫ってみました。
 
:花山勝友著、「仏教の知恵 心の知恵」より
これが荒波の中の怪魚で、鼻先に一角をもった
魚を創作して彫ってみました。